BEEK DESIGN
BEEK DESIGN is Creative Desgin Group in Yamanashi, Japan.

Archive for 2月, 2015

僕は本が好きです。読むことも好きだし、本がある書店やブックイベントに出向くことも好きです。人と好きな本の話をするのも好きだし、仕事柄装丁とか本のできるまでも好きです。
本は人と人をつなぐ、コミュニケーションツールにもなります。僕はそのコミュニケーションを街のみなさんと共有したくて、一箱古本市のイベントを去年甲府ではじめて開催してみました。
最初人が集まるのかとても心配でした。一箱古本市はふつうの人に店主として“参加”してもらわないとはじまらないからです。ほとんど山梨で開かれていない、馴染みの無い一箱に本をつめこんで売るという一箱古本市っていうイベントにはたして皆さんが参加してくれるのか? ほんとにもうドキドキでした。

はじめての開催を甲府の銀座通り商店街で、そして協力として銀座通りに店をかまえる春光堂書店の宮川さん、そして北杜市で古本のポップアップショップとして活動するmountain bookcaseさん。
新聞などでもとりあげてもらい、結果30組近い店主が集まりました。最初だから20組いかないくらいでもしょうがないねー、なんて言っていたのに年齢層も幅広く集まってくれたのはとても嬉しいことでした。
しかも、皆さん初出店とは思えないお店構え。ポップもレイアウトも個性があって、本が好きな感じが伝わってきました。
ちょうどその日は、第2土曜マルシェも同じ通りであって、こうふのまちの芸術祭も開催日で、商店街はかなりの賑わいをみせ、一箱古本市もとても多くの人に訪れてもらえました。
店主さんは隣同士になった方が仲良くなっていたり、他のお店をのぞいたり、お昼に甲府の街のお店をちょっと探索したり。

そんな一箱古本市を、今度は3/28(sat)に富士吉田市で開催します。この日は一日「ハモニカ横丁げんき祭」というイベントで、その中の1企画です。
飲食や雑貨の出店があったり、トークイベント、ライブ、軽トラスナック(?)などもあったり1日楽しめます。
詳しくはこちらで詳細をインフォしています。店主さんもまだまだ募集しています。
http://y-bookjourney.tumblr.com
よしだのまちで会いましょう。

下の写真は前回の様子です。
b04 b03IMG_1889IMG_2012

東京から、はじめて会う人たちを山梨でアテンドすることに。きっかけはBEEK。そしてインスタ。
インスタで気になるローカルフリーペーパーとしてBEEKをたまたま東京で手にしてくれて、「山梨に行きたい!」というコメント。特集がWEEKENDだし山梨行きたくなってくれたみたい。僕はそうも思ってくれただけで何気に感無量だったんですが、ほんとに東京から山梨に来ることに。山梨一度も来たことないしわからないってことだったので、せっかくだから僕とBEEKのBooKコーナーを担当してもらっているmountain bookcaseの石垣さんでアテンドすることに。FOOD&COMPANYをたちあげたメンバーら4人で楽しげに東京からレンタカーで来てくれました。
コーヒー好きだということでまずは寺崎コーヒーで1杯。お互いの自己紹介して、話が早速つきない。ローカルコミュニティを大事にしていこうという考えやその実践の話はとても刺激を受けた。
見た目からも美味しそうなホームメイドのマフィンをお土産に、お昼はパタゴニアの南へ。

IMG_8164

IMG_8167

窓から入る日差しがいつも心地よい。早めの桜が店内には咲いていました。みんなで美味しいパスタを食べながら、山梨のローカルフード話やコミュニティについていろいろ話しました。
パタゴニアの南に飾ってあったkinfolk。今回やりとりしていたtinaはkinfolkにも携わっている。気さくでパッションにあふれていた。

夕方は八ヶ岳南麓コースへ。ギャラリートラックスで中村翔大さんの展示「oh mountain!」をみんなで見る。この時期の寒さを吹き飛ばすような色使い。元気が出て来る。絵からとてもパワーを感じました。トラックスも窓からの日差しがとてもいい。夕方の日が沈む間際、ほんとに美しい光が注ぐ。
夜予約していたDILLに行くまで少し時間があったので、トラックスに居合わせた友人のすすめで近所のパーマカルチャーデザイナーの四井さんの家にみなさんを少しご招待することに。四井さんは堅苦しいところが一切無くパーマカルチャーという概念を話してくれる。そしてその話が自分の中で腑に落ちる。突然の訪問も快く受け入れてくれた。懐の大きい尊敬できる大人の1人です。
四井さんの「生きていることを説明できる?」という問いに、皆が考えをめぐらせその答えを聞いてやっぱり納得するのです。

夜は長坂のDILL eatLifeへ。山戸さんの料理は食べるとなんだか元気が出る美味しさ。山梨の共通の友人も合流して楽しい夜の時間をすごせました。
初対面なのに、一日一緒に旅ができてとても楽しくて、山梨を紹介して外から見える山梨の見え方も新鮮だった。みんなも山梨を気に入ってくれて、また桃の時期に再会を約束。
そして1泊して次の日には松本に旅立った。
ほんとに来てくれてありがとうという感謝の気持ちしかない。東京のローカルと山梨のローカルだと単位や環境も違うけど、フィールドワークを大事に人と人を繋ぐ大事な面をとても感じた。
BEEKは僕の知らないところで人を繋げてくれている。

IMG_8172

IMG_8192

諏訪で今年も開催されたくらもと古本市へ行ってきました。長野、山梨の古本屋が中心に、諏訪の酒蔵5蔵に出店しています。
古本、新刊本、リトルプレスの大好きな本屋ばかり。この界隈は歩いて回ると古い建物や昔ながらのお店が多くて、楽しく散歩気分も味わえます。
本のお会計は酒蔵の人がしてくれます。日本酒を目当てには訪れなかったであろう場所に、本を媒介にして僕は訪れることができた。
なんか、これってとても大事なことなような気がしています。
いつも思うけど、酒蔵の人の懐が深いのかなーと。ふだん売ってないものを、お酒とは関係ないものを売ったりするのって、けっこう面倒くさいことだったりもするだろうし。

まあ、なにはともあれ毎回素敵な本に出会えるので大好きなイベントです。
僕は本屋さんではないけれど、本に関わることもやっていきたいなと思っています。そのために一箱古本市を企画したり、本の特集のBEEKを作ったり。
書店にはなれないけど、本を伝える広い意味での“本屋”にはなれるのかもしれないと思って。
雑誌が好きでこの仕事をするようになって、本を読むことで楽しい時間を過ごせています。

IMG_7713 IMG_7724

次号BEEK Issue04のテーマ「発酵している」。山梨を発酵をテーマにまわることにしました。

発酵について考えるなんてことは、東京いる頃は思いもつかなかった。縁あって、山梨に帰ってきてみそ屋さんや日本酒の酒蔵とお仕事をさせてもらうことになり、糀のことや発酵食品について触れる機会があり、その食文化の深さ、神秘さに魅了されたのです。
今まで気にして選んでこなかった調味料も、発酵したままの生のみそを選ぶようになったし、お酒飲めない方なので気にもしていなかった、日本酒やビール、ワインの作り方にも興味がわいている。こうじを買うようになるなんて、ほんと数年前は思わなかった。
菌のおかげで僕らの生活の一部が成り立っていることは間違いないようです。こんなに大事なことなのに、なんで触れないでここまできたのかというと、単純にいうと誰も教えてくれなかった。話題にものぼらなかった。いや、話していたのかもしれないけど僕がそこに興味を抱いていなかった。

山梨は酢もビールもみそもワインもしょうゆも日本酒も作っています。作っているひとたちの想いをぜひ伝えたいと考えています。
4月の中旬〜下旬の発刊予定で今から編集していきます。発酵するように、じっくり、ゆっくりと。

IMG_6219

マイマイさんこと真藤舞衣子さんの著書、『カラダがよろこぶ魔法のこうじレシピ』の出版を記念してささやかな食事会がマイマイさんのお店my-anで開かれました。この本は、自宅で少量で仕込める味噌や、塩糀・醤油麦麴・甘糀などのつくりかたをレシピと素敵な写真で紹介している本です。読んでいると、とってもお腹が空いてきます。その制作チームを東京から招き、山梨からはmy-anの野菜でおなじみのマル神農園さん、お店の施工を担当した大工の小田切さん、企画した五味醤油さん、そしてインビテーションカードと当日の写真記録を担当した僕もお招きいただきました。

IMG_7338IMG_7428
当日も美味しい料理の数々。おいしいだけじゃなくて、見た目もきれい。本を作っている時の話や、皆さんのふだんのはなし、山梨のことなどをいろいろ話せてとても和やかな昼の一時になりました。
my-anさんは山梨市駅から降りてすぐの場所。隣の隣には虹屋さんというアジア衣料のお店もあっておすすめです。
最近思うのはごはんを食べてて、食べてる食材を作っている人が目の前にいるってことは、とっても幸せなことだなーと思います。作り手との距離が近いのは、田舎ならではの魅力です。
そして、食べることは生きること。どちらも楽しみたいこと。

IMG_7350 IMG_7370