BEEK DESIGN
BEEK DESIGN is Creative Desgin Group in Yamanashi, Japan.

Archive for 12月, 2015

先日の12/12に「ローカルデザインの失敗」と題して、沖縄からIDEAにんべんの黒川さんご夫婦を甲府の文化のるつぼ へちまにお迎えしました。

IDEAにんべんさんのことはもうだいぶ前から勝手に知っていて(いろいろなデザイン関連本でその作品が紹介されていて、いいなーと共感できるデザインがだいたいにんべんさんだった)、ローカルデザインの大先輩としてずっとお会いしたい方でした。なにより、にんべんさんとはBEEK発刊の時からご縁があったのです。
BEEK創刊号を発刊したときに、たぶんTwitterでそのことを知った黒川さんがBEEKを読みたいと言ってくれるという奇跡が起こるのです。会いたいと思っていた人から連絡来たんですよ。その場でエイサーを踊ろうと思えるくらい嬉しかったのを覚えています。そしてBEEKができるたびに、毎回沖縄に送っていました。

そんな黒川さんご夫婦を山梨にお迎えできる日が来るとは夢にも思いませんでした。黒川さんと面識のあった発酵デザイナーの小倉ヒラクくん、そしてイベントを共催すること多い五味醤油の発酵兄妹との共同開催。こうやって山梨に同じ想いを持ってる仲間がいるのもとても心強くて嬉しかったんです。

トークの内容もそうなのですが、黒川さんご夫婦の人柄というか、もうその存在が全てを物語るイベントだったかなと思います。なのであえてトークの内容は書きません。内容が濃すぎて書けません。
山梨でデザインや編集を生業にしていこうと思った2年半前、沖縄でもう10年続けているにんべんさんがやってきたことを見ていて、勝手に背中を押されていたのを思い出しました。

黒川さんご夫婦には、初日甲府のゲストハウスBACCHUSに、2日目には清里の清泉寮に泊まって頂きました。
2日間山梨にいて「とてもコミュニティが成熟している」「こんなに面白い人が自然と集まるんですね」ということをおっしゃっていました。
そこまで言われると恐縮で多分そうじゃないところもいっぱいありますよーとツッコミを入れたかったけど、でもそう思ってもらえたことは単純に嬉しかったし、ひとつの真実なんだろうなと。

黒川真也さん、祐子さんにお会いできたことは僕のこれからのデザイン家業の人生でとても大きな糧になりました。地域に撒く種をもらったような、そんな気分。
まだまだデザインや編集でできること、丁寧に人の話を聞いていくこと、自分に正直でいること、そんなことを地道に地道に、あせらず、そして僕らしくやっていこうと思いました。

イベントに来て頂いた方々も本当にありがとうございました。聞いて頂ける方がいるからこそ成立します。ほんとうに感謝です。

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先日、諏訪で開催された「まちの教室」に行ってきました。まちの教室については、諏訪のくらもと古本市に行った時にポスターで見てはじめて知りました。毎月第4土曜日に長野界隈のいたるところで開催していたとのこと。詳しくはこちらで。
http://www.naganocampus.net/about

午前中は友人の発酵デザイナー小倉ヒラクくんの授業。とても参加者からの評判がよかったとのことでしたが、こちらは仕事で行けず残念。
午後は秋田のフリーマガジン「のんびり」の編集長をしている藤本さんのお話。以前、あたらしい“ふつう”を提案する『Re:S』という雑誌を作っていて、リトルプレスが好きな僕はよく読んでいて、その誰にも似ていない編集の仕方がとても好きだったのです。

当日の藤本さんの話の内容を書き出すととても長くなるので、怠惰な僕は書けないのですが一言でいうとおもしろかった。
ふつうすぎる感想なんだけど、この「おもしろかった」という中に、様々な要素が含まれるタイプの「おもしろかった」でした。
ふつうって一番難しくてセンスもいるところ。その“ふつう”に身の回りがなるように地道にチャレンジングしているところはほんとにすごいことです。できそうでなかなかできない。僕らデザイナー、編集者がほんとは皆がやらなきゃいけないことだと思います。
紙切れ一枚だって不条理なこと多いですもんね。

さて、来週のローカルデザインの失敗で何を話せるか、今さらながら考えなきゃなー。