BEEK DESIGN
BEEK DESIGN is Creative Desgin Group in Yamanashi, Japan.

Archive for 4月, 2016

flower

日常に花を飾る、送る。
そんな気分の季節になりましたね。

 

IMG_9392s

かべ

ぼくはある時期、壁ばかり写真を撮っている時期がありました。
壁。カベ。こっちとあっちを隔てる壁です。

045 049 059 064109 114

東京にいた時なんですが、壁多いんですよね。
家も密集してるし、土地も狭いし、とにかく隔てるために壁がある。
下北沢や麻布あたり、けっこういい壁あって仕事の前にプラプラして壁を撮ってました。
壁は時にグラフィティのキャンバスにもなっていました。

119094
街を歩いていると壁のことばかり気になっちゃうんですよね。
たぶん、壁を気にしていないと歩かないところまで歩きに行ったり。

視点をなにかひとつにフューチャリングして歩くと街も違って見える気がします。
以前、寺崎コーヒーの店主のりょうさんが話してくれたのですが、お店を始める前にコーヒースタンドができる空き店舗や空き家を甲府で探していたときに、コーヒースタンドができるかどうかという目線で街を見て回っていたら、とてもよい建物が残っていることや、街並のよさに気づいたと言っていました。

いつもの街も僕の目と、あなたの目では違って見えているのかもしれませんね。
街は最高の遊び場。

きせき

人は否応にして忘れてしまう。

ほんとに大切なことは、世の中そんなに多くないはず。

なんてことないくだらない日常をしっかりと生きる。

つい先日北杜市の津金にある明治カフェでうちあわせ。
ちょうど桜が満開という絶好のタイミング。明治カフェに来たのも久しぶりだったなー。

IMG_0448

明治時代に建てられた学校を保存する目的でカフェがあったり2階の教室として使われていた場所ではイベントが開催されたり。
BEEKでもここで内沼晋太郎さんをお呼びしてトークイベントを開催したこともあったなぁ。もはやなつかしい。

IMG_0449
当時の楽器や資料もたくさん残っています。古道具市にあったらいくらするんだろう…というものばかり。
いまはすべて貴重な資料となっています。
足踏みオルガンがとても多く残っていました。一緒にいた森ゆにちゃんと田辺玄くんのミュージシャンふたりはとても興味津々。
蓄音機で美空ひばりも聞かせてもらいました。
そして根津のピアノをひくゆにちゃん。ブルグミューラーなつかしかったー。
ちなみにぼくも9年くらいピアノ習っていたのですよ。

IMG_0460 IMG_0462

あたりまえのようにあった暮らしは、時代とともに変わっていきます。
便利なものはたくさん増えました。早く食べれるものもたくさん増えました。
技術の恩恵を受けてぼくらは暮らしています。
でも、手間や時間がかかることの中にある多くのことにも気づかないといけないんだろうな。
なおざりな暮らしはいつか自分に返ってきてしまうのだろうから。

もうすぐ山梨にUターンしてきて3年目が終わって4年目になります。
やまなしの暮らしはとても楽しいです。待つこと、育むことにも寄り添い、日々がとても愛おしく思えるようになりました。
それもこれも山梨に帰って来て出会ったひとたちのおかげです。

みなさんいつもほんとうにありがとう。

IMG_0466
IMG_0446

ふだん生活している中で、実体のない見えないものが意外とさくさんある気がする。
人間にとって見えないということは不安でしかなく、形あるものに置き換えられる。

信用は見えないからお金にかえられたり、人の気持ちも見えないから贈り物になったり、夢も見えないから安定したしごと、夢のマイホームなんかになってしまう。本を読んで得た知識も見えないからまた本を書く。創作意欲の源になる熱量もそのままでは見えないから、絵や器や家具やその他いろいろな形あるものとして表現されているみたい。

つまりは人に認識されるために形になる。見えないものの可視化の集合体が社会になっている、ようにもみえる。
見えないとなると、どうしても見たくなるという人間の欲。

でも表面が見えることと、深淵まで見通せる目はまったく違うような。
せかいは複雑なようで単純だと思っている。
単純だからこそ深淵に通じる。そこは圧倒的な孤独なのかもしれない。

IMG_4739

みえないものは見えない。
でも見えないからといって“ない”わけではない。ないわけではないものを抱えて、今日もぼくは生きている。

さっき冷蔵庫に隠されていたシュークリームは簡単に見つかった。
甘いものが大好きなのはすぐバレる。

時代

しごとの資料でいまてもとにある昭和32年発刊のサンデー山梨といういわゆる小さな街のタウン誌。
内容は若い経営者へのインタビュー、流行歌や映画の紹介、うまいもの、スポーツ、洋酒のはなし、推理小説、告知掲示板など、もりだくさん。
とがった視点もあって、なかなか面白いんです。

IMG_9775

そして広告もおもしろい。macでデザインをしない時代、先人たちの考えがとても広告にあらわれています。
七賢さん、こんな広告また作りましょうよ。

IMG_9767

当たり前は“慣れる”と当たり前になる。
慣れることはいいことかわるいことかはわからないけど、慣れないやりかたで自分のやっていることを見てみるのもおもしろい。

やっていることは時代が変わっても一緒。やり方、プロセスの問題。
慣れていることも、俯瞰して視野を広げるとまだまだ可能性がいっぱい。

IMG_9768 IMG_9770 IMG_9772