HATAORI-MACHI FESTIVAL GUIDE BOOK
HATAORI-MACHI FESTIVAL GUIDE BOOK
これまでのハタオリマチフェスティバルの軌跡をまとめた総合ガイドブック的なガイドブック、「HATAORI-MACHI FESTIVAL GUIDE BOOK」のアートディレクション、編集、デザインを担当しました。
この本は、イベントとして開催してきたハタフェスとしての姿勢、目指していることなどをまとめ、機織りや富士山の麓の街、富士吉田市のことも知っていただけるガイドブックになっています。誌面は機織のまちで働く人々の営みや、今までとこれからの産地の目指す方向、富士山の麓でもあるまちの景色やそこでの生活、ハタフェスがあったから生まれたことなどをまとめています。もちろん今までのハタフェスのイベント風景も。たくさんの企画があり、たくさんの人が関わってくれているということがあらためて思い起こされました。
地元機屋さんたちの日々は、写真家・砺波周平さんが撮影してくれています。ハタフェス写真展でも展示した写真もあれば、そこには収まりきらなかった写真も多数あります。
コロナ禍でなかなか今までのように世の中が進まない中ですが、機屋さんたち自身で新たな希望を見据え、機を織る姿にとても感銘を受けました。もちろん準備工程の方々も然りで、その姿は産地全体でこれからの日々を織り成しているように感じました。
今回のガイドブックでは本の仕上がりにもこだわりました。コデックス装という、糸綴の背中をそのまま見えるように本を仕立てています。背には綴じている糸が見えています。機織も糸によって織られている、そんな想いを本にも託したいなと思ったのです。
また、この本は8ページごとのかたまりで製本しているので、本の中で3種類の紙を使っています。表紙や裏表紙に続いている8ページ分はアラベールで表紙想定の厚紙、そしてユーライトというマットコートの紙、そしていちばん多く使っているのがモンテルキアというマット系で機織工場の写真を際立たせている紙です。
企画/ハタオリマチフェスティバル実行委員会
撮影/ 砺波周平 土屋誠
販売価格/1200円(税込)
◎仕様:横182mm 縦237mm 96ページ コデックス装