電気もないし、ガスもないし、天気予報だってないし、通貨もないし、学校ないし、花瓶もないし。
むかしむかし、それが日常だった時、人の心の奥にはなにがあったのだろう。
生きることは今も昔もサバイブ。
隣にあるスケジュールを気にしているぼくは、ぜんぜんサバイブしていない。地べたで寝ることを忘れてしまった獣は、抑制され作られたニセモノの文化に染まってしまう。
ほんとうの文化はその人自身に宿る、と思う。誰にも見えないからこそ、文化は消滅しない。
ところで、ディランがノーベル文学賞を受賞した。
でも1週間経っても彼と連絡がとれないらしい。
ディランの声が聞こえる。
「誰に評価されたいんだい?」