BEEK DESIGN
BEEK DESIGN is Creative Desgin Group in Yamanashi, Japan.

Category: Photo

気づいたら今年もいろいろな場所で集合写真をかなりの数撮っていました。
(ここに載ってるのはまだまだ一部です)
なんか気づくとカメラを持っているぼくが写真を撮る流れになっているという。ええ、それも嬉しいんですよ。
こうやってみるといろいろな場所で撮っているなぁ。
自分で「集合写真撮りましょー」と言ってみることも増えました。趣味は集合写真を撮ることって言おうかな。

いつもカメラをぶらさげているおじさん。
写真で何かを伝えたい、記録を少しでも残したいと想っていれば、写真の「プロ」とかそんな境界はぼくは何の関係もないと思っています。あ、でもお金をもらう職業と考えると関係あるのかな。フィルムカメラでもちゃんと残していこうという想いも最近よみがえりました。

来年もBEEKと写真と日々を。

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先日、甲州市に移住してきた発酵デザイナー小倉ヒラクくんの家に撮影のお仕事で行ったら、東京と長野から知り合いの人たちが前日から泊まりで集まっていました。左から、長野県飯山でいけてるばあちゃん、じいちゃんを発信するフリーペーパー「鶴と亀」の小林くん、ローカルライターとしてジモコロなどでキャラを確立しつつあり、僕の雛形での記事も書いてくれた根岸さん、ゲストハウスnuiやtoco、京都のLenなどをつくるBackpacker’s Japanの石崎くん、ジモコロ編集長、バーグハンバーグバーグの柿次郎さんの4人。

取材だったり夏休み気分だったりで、山梨、長野を旅するとのことで、その前に集合写真を撮らせてもらっての1枚。
おじさんたちの夏休み、と柿さんがつぶやいていた。おじさんになっても夏休みって楽しいですよね。

友人の写真家さんから「message」という写真集をもらった。僕がよく佐内正史さんの写真好きだと言っていたのを覚えていてくれて、ブックオフで100円だったからと買ってきてくれました。古書の通販みたら4000円とか6000円の値段ついてたので、かなりの掘り出しもの。
四季の移ろいがただただ写されている。素直に見た風景を写真におさめているのかなぁなんて想像する。
素直に写真を撮るって、できそうでできないんですよね。

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ぼくも数年前に住んでいて大好きだった国立の郵便局まえの桜並木。
コンビニとか空き地とかなにげない風景が続いていきます。急にあらわれるモノクロ写真も違和感がない。

ぼくが写真をはじめたのはたぶん23歳のころ。
しごとでフィルムの一眼レフを使う用になり、プライベートでも一眼レフを買い(はじめて買ったのはcanonのAE-1)、日々をよく撮っていました。

誰に習うわけでもなく、何を撮ろうと思っていたわけではないのですが、フィルムを現像して紙焼きになってあらわれる写真という日常のある一瞬の静止画に、なにかよくわからないまま心を動かされていました。
その時代に見た写真集で佐内さんの「生きている」がありました。

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壁や電柱、雑草や街並、ドアノブまで最初はなんだかよくわからないまま見ていました。でもそこにある日常には撮る人の覚悟があるということが写真を多く撮るようになってきた時になんとなく感じられるようになりました。写真を撮りたい、シャッターを押す理由がこの写真集を見ると自分の中でうまく説明できるような気がして。
今でも大好きな写真集です。写真好きな人からしたらベタかもしれませんが、写真を撮りたいと今でも思えている原動力がこの写真集にあったのかなと。

そして2005年に出た「a girl like you」を見て人が撮りたくなり、人ばかり撮る雑誌社に入社するというぼくの単純さ。今思うと若い頃の自分は単純すぎてうらやましい。ほんと、計画性なんて皆無だったんですよ。
他にも大橋仁さん、高橋恭司さん、川内倫子さんの写真を好きでよく見ていました。

写真を撮るようになって10数年。今はしごとや記録として撮ることがほとんどになってしまった。
写真のことをもういちどちゃんと考えたいと思ってBEEKでも写真の企画を考えました。それがドツボにはまる幕開けだったのですが。。。

ただ、これからも写真を撮っていきたい。日々撮る写真にプロとかアマチュアとかの境界はいらないですよね。
ただの日常、人との関係性や感情も写真で残したい。
それがいずれ変わっていくとしても、記憶の記録として残したいと僕は思うから。

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先日は早朝から富士吉田、その後に西桂、最後に都留と取材でまわりました。朝早くて取材も矢継ぎ早に、そして夕方前に都留のカフェ ナチュラルリズムに辿り着く。お子さんが生まれたばかりで、そのお子さんに富士吉田でオーガニックコットンを取り扱う前田源商店さんのおくるみを着せて撮影という仕事。仕事という事も忘れて、3人の仲睦まじい感じをカメラにおさめていました。いつもこの場所にくるだけでとても癒されます。

それは桂川のせせらぎ、そして緑が生い茂る。
いつの間にか変わらないと思いこんでいたものも、変わっていくということに、ふと気づく…。

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清里のキープの森の中に、レノックス野外礼拝所というところがあります。十字架とベンチのみ。まわりはひっそりと木々に囲まれています。
森厳な場所で撮影のお仕事。写真は友人の写真家さんに撮ってもらっています。

森が身近だけに、手をいれていつまでもこの景色を守っていければいいのに。勝手ながらそう思ってしまう。

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マイマイさんこと真藤舞衣子さんの著書、『カラダがよろこぶ魔法のこうじレシピ』の出版を記念してささやかな食事会がマイマイさんのお店my-anで開かれました。この本は、自宅で少量で仕込める味噌や、塩糀・醤油麦麴・甘糀などのつくりかたをレシピと素敵な写真で紹介している本です。読んでいると、とってもお腹が空いてきます。その制作チームを東京から招き、山梨からはmy-anの野菜でおなじみのマル神農園さん、お店の施工を担当した大工の小田切さん、企画した五味醤油さん、そしてインビテーションカードと当日の写真記録を担当した僕もお招きいただきました。

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当日も美味しい料理の数々。おいしいだけじゃなくて、見た目もきれい。本を作っている時の話や、皆さんのふだんのはなし、山梨のことなどをいろいろ話せてとても和やかな昼の一時になりました。
my-anさんは山梨市駅から降りてすぐの場所。隣の隣には虹屋さんというアジア衣料のお店もあっておすすめです。
最近思うのはごはんを食べてて、食べてる食材を作っている人が目の前にいるってことは、とっても幸せなことだなーと思います。作り手との距離が近いのは、田舎ならではの魅力です。
そして、食べることは生きること。どちらも楽しみたいこと。

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ソトコトさん、2014年12月号が発酵の特集でした。BEEKの次号4号目も山梨の発酵の特集でなんだかご縁を感じてしまいました。しかも、友人の発酵デザイナーの小倉ヒラクくんと、甲府の五味醤油の6代目五味くんに誘われて千葉の神崎の酒蔵、寺田本家さんに行くことができて、そこでの五味くんたちのプロジェクト「こうじのうた」の録音風景がソトコトに掲載されました。流れで写真撮影は僕が担当することに! このあたりもヒラクくんや五味くんの巻き込み力を見せつけられた感じです。

麹室の中での録音、とてもいい雰囲気。見守って場を貸していただいた寺田さんにも感謝です。

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