BEEK DESIGN
BEEK DESIGN is Creative Desgin Group in Yamanashi, Japan.

BEEK Blog

甲府の味噌やさん、五味醤油さんと北杜市のパン屋さん、山角さんが主催するほぼまるの3回目の催し自体が、BEEK Isuue04「発酵している」の発刊イベントになりました。BEEKの発刊イベントだけど、別のイベントの人たちに全て準備してもらうという、便乗型というか、招待型というか。

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念願のBEEKパン。もうこれだけで感動したんですが、なんとこのBEEKパンの売上げを次回のBEEKの制作費にまわしてくれるという、とてもとてもとてもすごい応援を山角さんからいただきました!!
他にも僕に内緒でこの日のためにBEEKに関わりある人たちにBEEKのことや僕自身のことを五味醤油の発酵兄妹と聞きにいって、裏BEEKを作ってまとめてくれました。しかも大好きな写真家、砺波さんの写真とあっこさんのイラストが印刷されている。。。ワオ。こりゃすごい。
いつもBEEKの制作で携わってくれている方々や仕事や身近なところで仲良くしている方々のBEEKや僕自身に対する思っていることが書いてあったり。どうやら僕は水の印象、しかもプルプルしたゼリーみたいなイメージもあるようです。そして、服が派手でぼそぼそ話す人……。まあその通りなんですけど。
もう相変わらず薄いリアクションしかできなかったのですが、本当に感動というか嬉しかったんです。

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僕が勝手に始めて、勝手に山梨を巻き込もうと思っている冊子BEEK。2年かけて4号まで出したのですが、本当に必要なのかとか本当にみんなに喜んでもらって読まれているのかとか、正直不安になったりなんのために自腹でやっているんだろうと思う時もありました。いや、ちゃんと何のためにやっているかという目的はあるんですけどね。でも個人媒体に近いもので、誰にも頼まれていないという状況だけでけっこう孤独なんですよ。制作も孤独な作業ってけっこうあるんです。だからちょっとだけ弱気になるときもあります。
でも、今回ほぼまるでこういう催しをしていただけたり、集まってもらったお客さんと直接お話できたり、ふだん制作を手伝ってくれている方々からの想いも聞けたり、僕の中で続けていく理由がまたひとつ増えたような感覚です。
ほぼまる主催の発酵兄妹の2人には、家族ぐるみでいつも応援してもらっています。めちゃめちゃ直接的に応援されていて、お店にBEEKコーナーまで出来てしまうし、お母さんはいろいろな人に勧めてくれています。

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単純に面白いことを増やしていきたいというところや、食を通して少しでも誰かのためになることを真剣に考えている2人は、僕の日々の中でとても刺激を受けています。まあ、結局何がいいたいかというと、いつも応援してくれてありがとうということです。ほんとに嬉しいんですよ。

今回のイベントのゲストのパーマカルチャーデザイナーの四井さんと発酵デザイナーの小倉ヒラクくんもありがとうございました。2人ともとても尊敬しています。四井さんの考えるパーマカルチャーは、僕みたいな意識ぜんぜん高くない人の心の中にもすっと降りてきます。日常を大切にしたいと思うし、そのことがまわりの環境のことも考えることになっていっています。ヒラク君の話を聞く術、司会芸もすごく上手ですごいなぁと思いました。僕もトークイベントをするのでとても参考になります。

そんなこんなでBEEK04発刊イベント、皆さんにBEEKをつくる想いを少しですが伝えられたかなと思いました。これからもBEEKはふつうに発刊していきたいと思っています。いつもそこにある山梨の日常を、編集していきたいです。

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20周年。
もちろん僕らではなく、山梨が誇る地元のバンド、WATER WATER CAMELが中学2年に結成してから20周年。
20年何かを続けたことがないから、それだけですごい。
山梨に帰って来てキャメルの音楽に触れて、キャメルの音楽に身を委ねる人たちに会って、実際音楽を奏でるメンバーにも会って。すごく心地よく「すぐそこにあるような音楽」という印象を僕は持っています。
地元に根付いていて、なおかつ全国にも多くのファンがいる。いい音楽は時間も場所も関係なく人に届いていくんだなということを体現しているような。

今回の20周年ライブ「甲州夜曲祭」at アサヒアートスクエア。こうふのまちの芸術祭のメンバーを含め、会場装飾も設営の準備も、アートワークも出店者もオール山梨から。
こんな素敵な空間に居合わせれたことは、ただただ幸せでした。
BEEKは出店のパンの山角さんのお手伝いで伺わせてもらいました。美味しいパンはライブ始まる前に全部売れてしまいました。会場で焼いたホットドッグの『ジュージュー』という音がとても耳に残っています。隣ではマルサン葡萄酒の若尾さんが元気にワインを売っていました。

BEEKはまだたった2年。まずは5周年を目指して、がんばっていきたいなぁ。

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それでは聞いてください。「運命のアラサー」

渋谷ヒカリエのd47 MUSEUMでD&DEPARTMENTが主催する【NIPPONの47人 2015 GRAPHIC DESIGN】展では47都道府県の地域のデザイナーさんが集まっています。その土地に根付いて長年デザインを基軸に活動されている方々が選ばれています。そんな中、去年から「やまなしのアートディレクター」と名乗り出した僕が、山梨代表として47人に選んでもらえるという奇跡がおこりました。ワオ。
正直僕はグラフィックデザイナーだと思った事は一度もありません。そしてまだ山梨に帰ってきて2年なので、まだまだぜんぜん地域に根付いているとはいえないし、根付いたデザインができているとも思っていません。ただただ、BEEKでの活動があったからこそ選んでもらえたのだと思います。お声をかけてもらったときも、僕より数百倍グラフィックデザイナーと名乗れるデザイナーが山梨にいるのを知っているのでその人を薦めようかと思ったくらいです。ただ、選考の理由や対象を聞くと、デザインを通してその背景にも地域に貢献する姿勢があることだったり、地域の企業と関係性をどう作っているかなどを重要としているという話を聞きました。BEEKでの活動はそもそもデザインや編集を地域に根付かせるために行っていることで、地域との関係性、山梨を伝えることに特化してやっています。選考でそういった背景を汲み取ってくれたのであれば、お受けしてきちんと山梨を伝えてこようと思いました。

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東京からは中嶋リカコさん、山形の尊敬しているデザイン会社 アカオニデザインの小板さん、大好きなリトルプレス「PERMANENT」を手がける福岡のサダマツシンジさん、デザイナーになったころから知っているマニアッカーズデザインの佐藤正幸さんなど、とても普通にしてたら会えない人たちと同じくくりに入ってしまいました。デザイナー意識低いけど、やっぱりデザイナーなので、そこはほんとただただ恐縮するのみです。
今おこなわれている地域のデザインはほんとにすごい。レベルが高い。刺激受けまくり。
僕はまだ山梨に帰ってきて2年しかたっていません。ただ、これからデザインや編集を通して山梨でやっていきたいことは、この展示に参加されていた諸先輩たちが地域に根付いてやっているデザイン活動に他ならないのです。
遠回りかもしれないけど、一歩ずつ歩んでいくしかないと思っています。BEEKで山梨を伝えていることと並行して、デザインを通しても、山梨の地場の産業や自然の恵み、風土や人や暮らしを伝えていきたいです。
全国の「 その土地らしいデザイン」をお近くに来た際にはぜひ。

NIPPONの47人 2015 GRAPHIC DESIGN

会 期 2015年4月 3日(金) – 2015年5月24日(日)
時 間 11:00 – 20:00(入場は19:30まで)
場 所 d47 MUSEUM
料 金 500円(学生:400円/小学生以下無料)
事前申込 不要

http://www.hikarie8.com/d47museum/2015/03/nippon47-2015-graphic-design.shtml

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BEEKの創刊号で取材した富士吉田市の地域おこし協力隊、赤松くんがこの夏ゲストハウスをつくります。
彼が今までやってきた仕事は、富士吉田の空き家を改装して外から新しく住む人を招き入れること。長屋を改装してハモニカ横丁という場所を作り、吉田の人が集える場所もつくりました。
場所を作るってほんと大変なことだと思う。ただかっこよく改装して見た目はいい箱を作っても、集う人がいないと始まらない。そして、どれだけ街の人に受け入れられるか。そういった人との関係性を同時につくっていかないと、成立しないものだと思うから。
赤松くんは、持ち前の人柄と人に頼る力も持っていて、できないことはいろいろな人に協力してもらって、助けてもらって今までやってきたんだと思います。
それをするには、人並み以上に動いたり気をつかったり、さらにそれ以上に空き家が多い町でも楽しめるってことを信じてやっていることに他ならないんじゃないかと。
巷であふれる「まちづくり」って言葉はいつも違和感を抱いていたのですが、彼のやっていることは「まちづくり」を目的としてないからこそ、結果「まちづくり」になっているというスタンスがとてもいいなと思いました。

新しいゲストハウス「SARUYA」。この夏にオープンします。BEEKでは誌面とブログで、このゲストハウスが街と人をどう繋げるか、街や人にどういう影響を与える場になるかをおっていきたいと思っています。よかったらブログを覗いてみてください。
http://ghas-saruya.jugem.jp

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僕は本が好きです。読むことも好きだし、本がある書店やブックイベントに出向くことも好きです。人と好きな本の話をするのも好きだし、仕事柄装丁とか本のできるまでも好きです。
本は人と人をつなぐ、コミュニケーションツールにもなります。僕はそのコミュニケーションを街のみなさんと共有したくて、一箱古本市のイベントを去年甲府ではじめて開催してみました。
最初人が集まるのかとても心配でした。一箱古本市はふつうの人に店主として“参加”してもらわないとはじまらないからです。ほとんど山梨で開かれていない、馴染みの無い一箱に本をつめこんで売るという一箱古本市っていうイベントにはたして皆さんが参加してくれるのか? ほんとにもうドキドキでした。

はじめての開催を甲府の銀座通り商店街で、そして協力として銀座通りに店をかまえる春光堂書店の宮川さん、そして北杜市で古本のポップアップショップとして活動するmountain bookcaseさん。
新聞などでもとりあげてもらい、結果30組近い店主が集まりました。最初だから20組いかないくらいでもしょうがないねー、なんて言っていたのに年齢層も幅広く集まってくれたのはとても嬉しいことでした。
しかも、皆さん初出店とは思えないお店構え。ポップもレイアウトも個性があって、本が好きな感じが伝わってきました。
ちょうどその日は、第2土曜マルシェも同じ通りであって、こうふのまちの芸術祭も開催日で、商店街はかなりの賑わいをみせ、一箱古本市もとても多くの人に訪れてもらえました。
店主さんは隣同士になった方が仲良くなっていたり、他のお店をのぞいたり、お昼に甲府の街のお店をちょっと探索したり。

そんな一箱古本市を、今度は3/28(sat)に富士吉田市で開催します。この日は一日「ハモニカ横丁げんき祭」というイベントで、その中の1企画です。
飲食や雑貨の出店があったり、トークイベント、ライブ、軽トラスナック(?)などもあったり1日楽しめます。
詳しくはこちらで詳細をインフォしています。店主さんもまだまだ募集しています。
http://y-bookjourney.tumblr.com
よしだのまちで会いましょう。

下の写真は前回の様子です。
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東京から、はじめて会う人たちを山梨でアテンドすることに。きっかけはBEEK。そしてインスタ。
インスタで気になるローカルフリーペーパーとしてBEEKをたまたま東京で手にしてくれて、「山梨に行きたい!」というコメント。特集がWEEKENDだし山梨行きたくなってくれたみたい。僕はそうも思ってくれただけで何気に感無量だったんですが、ほんとに東京から山梨に来ることに。山梨一度も来たことないしわからないってことだったので、せっかくだから僕とBEEKのBooKコーナーを担当してもらっているmountain bookcaseの石垣さんでアテンドすることに。FOOD&COMPANYをたちあげたメンバーら4人で楽しげに東京からレンタカーで来てくれました。
コーヒー好きだということでまずは寺崎コーヒーで1杯。お互いの自己紹介して、話が早速つきない。ローカルコミュニティを大事にしていこうという考えやその実践の話はとても刺激を受けた。
見た目からも美味しそうなホームメイドのマフィンをお土産に、お昼はパタゴニアの南へ。

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窓から入る日差しがいつも心地よい。早めの桜が店内には咲いていました。みんなで美味しいパスタを食べながら、山梨のローカルフード話やコミュニティについていろいろ話しました。
パタゴニアの南に飾ってあったkinfolk。今回やりとりしていたtinaはkinfolkにも携わっている。気さくでパッションにあふれていた。

夕方は八ヶ岳南麓コースへ。ギャラリートラックスで中村翔大さんの展示「oh mountain!」をみんなで見る。この時期の寒さを吹き飛ばすような色使い。元気が出て来る。絵からとてもパワーを感じました。トラックスも窓からの日差しがとてもいい。夕方の日が沈む間際、ほんとに美しい光が注ぐ。
夜予約していたDILLに行くまで少し時間があったので、トラックスに居合わせた友人のすすめで近所のパーマカルチャーデザイナーの四井さんの家にみなさんを少しご招待することに。四井さんは堅苦しいところが一切無くパーマカルチャーという概念を話してくれる。そしてその話が自分の中で腑に落ちる。突然の訪問も快く受け入れてくれた。懐の大きい尊敬できる大人の1人です。
四井さんの「生きていることを説明できる?」という問いに、皆が考えをめぐらせその答えを聞いてやっぱり納得するのです。

夜は長坂のDILL eatLifeへ。山戸さんの料理は食べるとなんだか元気が出る美味しさ。山梨の共通の友人も合流して楽しい夜の時間をすごせました。
初対面なのに、一日一緒に旅ができてとても楽しくて、山梨を紹介して外から見える山梨の見え方も新鮮だった。みんなも山梨を気に入ってくれて、また桃の時期に再会を約束。
そして1泊して次の日には松本に旅立った。
ほんとに来てくれてありがとうという感謝の気持ちしかない。東京のローカルと山梨のローカルだと単位や環境も違うけど、フィールドワークを大事に人と人を繋ぐ大事な面をとても感じた。
BEEKは僕の知らないところで人を繋げてくれている。

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諏訪で今年も開催されたくらもと古本市へ行ってきました。長野、山梨の古本屋が中心に、諏訪の酒蔵5蔵に出店しています。
古本、新刊本、リトルプレスの大好きな本屋ばかり。この界隈は歩いて回ると古い建物や昔ながらのお店が多くて、楽しく散歩気分も味わえます。
本のお会計は酒蔵の人がしてくれます。日本酒を目当てには訪れなかったであろう場所に、本を媒介にして僕は訪れることができた。
なんか、これってとても大事なことなような気がしています。
いつも思うけど、酒蔵の人の懐が深いのかなーと。ふだん売ってないものを、お酒とは関係ないものを売ったりするのって、けっこう面倒くさいことだったりもするだろうし。

まあ、なにはともあれ毎回素敵な本に出会えるので大好きなイベントです。
僕は本屋さんではないけれど、本に関わることもやっていきたいなと思っています。そのために一箱古本市を企画したり、本の特集のBEEKを作ったり。
書店にはなれないけど、本を伝える広い意味での“本屋”にはなれるのかもしれないと思って。
雑誌が好きでこの仕事をするようになって、本を読むことで楽しい時間を過ごせています。

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次号BEEK Issue04のテーマ「発酵している」。山梨を発酵をテーマにまわることにしました。

発酵について考えるなんてことは、東京いる頃は思いもつかなかった。縁あって、山梨に帰ってきてみそ屋さんや日本酒の酒蔵とお仕事をさせてもらうことになり、糀のことや発酵食品について触れる機会があり、その食文化の深さ、神秘さに魅了されたのです。
今まで気にして選んでこなかった調味料も、発酵したままの生のみそを選ぶようになったし、お酒飲めない方なので気にもしていなかった、日本酒やビール、ワインの作り方にも興味がわいている。こうじを買うようになるなんて、ほんと数年前は思わなかった。
菌のおかげで僕らの生活の一部が成り立っていることは間違いないようです。こんなに大事なことなのに、なんで触れないでここまできたのかというと、単純にいうと誰も教えてくれなかった。話題にものぼらなかった。いや、話していたのかもしれないけど僕がそこに興味を抱いていなかった。

山梨は酢もビールもみそもワインもしょうゆも日本酒も作っています。作っているひとたちの想いをぜひ伝えたいと考えています。
4月の中旬〜下旬の発刊予定で今から編集していきます。発酵するように、じっくり、ゆっくりと。

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マイマイさんこと真藤舞衣子さんの著書、『カラダがよろこぶ魔法のこうじレシピ』の出版を記念してささやかな食事会がマイマイさんのお店my-anで開かれました。この本は、自宅で少量で仕込める味噌や、塩糀・醤油麦麴・甘糀などのつくりかたをレシピと素敵な写真で紹介している本です。読んでいると、とってもお腹が空いてきます。その制作チームを東京から招き、山梨からはmy-anの野菜でおなじみのマル神農園さん、お店の施工を担当した大工の小田切さん、企画した五味醤油さん、そしてインビテーションカードと当日の写真記録を担当した僕もお招きいただきました。

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当日も美味しい料理の数々。おいしいだけじゃなくて、見た目もきれい。本を作っている時の話や、皆さんのふだんのはなし、山梨のことなどをいろいろ話せてとても和やかな昼の一時になりました。
my-anさんは山梨市駅から降りてすぐの場所。隣の隣には虹屋さんというアジア衣料のお店もあっておすすめです。
最近思うのはごはんを食べてて、食べてる食材を作っている人が目の前にいるってことは、とっても幸せなことだなーと思います。作り手との距離が近いのは、田舎ならではの魅力です。
そして、食べることは生きること。どちらも楽しみたいこと。

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先日の北杜市のワインバーCOUBOでの一日店長の日に、長野県からわざわざ「鶴と亀」と「あいうえおぶせ」の編集/制作をしている方々がお見えになりました。
BEEKを読んでずっと気になっていたと言ってもらえてとても嬉しかったです。お互いどういう経緯でフリーペーパーを作るようになったかなど、制作サイド側あるあるで盛り上がりました。
県外ですが、同じフリーペーパーを作る人の話は面白い。いつか、そんなトークセッションもできたらと思った夜でした。
ON SUNDAYに来ていただいたみなさん、ありがとうございました〜!

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日本ではじめてのタイニーハウスを作るワークショップが全6回の日程でPICA 山中湖ヴィレッジで行われました。その最後のお披露目パーティーに出店しないかとお声をかけていただき、BEEKでいつも選書などでお世話になっているmountain bookcaseさんと一緒に古本の販売で出店してきました。もちろん僕はBEEKも携えて。
そもそものきっかけは、このワークショップを主催しているTree Heads & Co.の竹内さんが僕らが住んでいる北杜市に来るタイミングがあり、その時に一緒に行動していた北杜市のスーパー元気な市役所マン、浅川さんに声をかけてもらってお会いしたのが始まり。その日1日北杜市でタイニーハウスを置ける広い倉庫のようなものを探している道中、僕も途中から合流してご飯を食べたりいろいろお話を聞かせてもらったりしました。
共通の友人や知り合いもいて、僕もツリーハウスやセルフビルドの家は好きなので(僕はぜんぜんDIYできないけど)とても興味を持ちました。
気軽に「出店どうです?」みたいに言われたので、気軽にやりまーすと言って今回出させていただきました。

当日この時期の山中湖にしては暖かいほうでとてもいい天気。BEEKの取材でお世話になった都留のナチュラルリズムさん、パーマカルチャーデザイナーの四井さんも出店されていました。
前日の雨でタイニーハウスの完成が少し遅れていましたが、その制作の場面も見ることができたのでよかったです。実際見てもらう段取りだと思っていたくらい。
場の雰囲気が心地よく、とても楽しめたマーケットでした。久しぶりに会えた方もいたり、山梨の馴染みの方がお客さんで来たり、県外の方なのにBEEKをいつも読んでいるという方に声をかけてもらえたり、とてもいい時間を過ごせました。

BEEKとしてお店を出店させてもらったのは初めて。初めてがこんなに素敵な場所でよかったなぁ。一緒に出店していただいたmountain bookcaseさん、お誘いいただいた竹内さん、ありがとうございました!
タイニーハウス、完成おめでとうございます。

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少し自分のことを書いてみます。土屋誠、アラフォーに近づきつつある35歳です。
イベントを主催したりBEEKを作ってたりしてますが、簡単に言うとデザイナーです。日々東京や山梨のデザインのお仕事もちゃんとしています。よく「ちゃんとお金稼いでる?」とか心配されます。
“やまなしのアートディレクター”と少し前から名乗り出して、逆に何をやっているかよくわからないって言われたりもするんですが、そこは言われたらちゃんと説明するようにしています。

BEEKというフリーマガジンを立ち上げたりトークイベントもしたり、何がしたいかというと僕はデザインや編集をもっと身近なものにして山梨に広めていきたいんです。田舎だとデザインや編集がまだ遠くにボヤッとあるように思われているみたいな気がしてて。目的が伝わっていないというか。
BEEKという冊子はそれを伝えるためのひとつの手段です。BEEKを(雑誌を)作りたいがために制作しているのもあるんですが、その先も考えてのことです。ものには順序、伝わるためにも順序があるのでそれを一つずつ踏んでいくためのステップだと思っています。デザインはただポスターや商品のパッケージを作ったりすることだけではないと思っています。人と人とを繋げたり、人が集う場を作ったり、人の気持ちを動かしたり。
すごい遠回りしてる感じもありますが、でもこれが最短ルートなはず。そして、長いスパンで地道に続けることで、伝えることができると信じています。

トークイベントしたりするのも、それ自体もひとつのデザインなんです。話すのは苦手なんで、誰かに変わってほしいものですが、デザイナーもこの先ただだまって机の上に座ってても面白い仕事なんてできないですからね。
実際に街に出て、人と話して、問題があればそれに見合うアウトプットをしていくのが地域のデザインなんだと思います。いつでもフットワーク軽く。
なのでたまに街で油売ってても、仕事の一環だと思ってのんびり話をさせてください。
ちなみに最近の座右の銘は「Get Weird」です。
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「TALKING ABOUT PORTLAND」を開催させていただきました。多くの人にご来場していただきありがとうございました。予定より多くの人に来ていただいたので立ち見になってしまったり、相変わらずの進行下手で時間もけっこう長くなっちゃったりと、反省ばかりです。すいませんでした。
寺崎コーヒー、AKITO COFFEEのお二人ともポートランドという街で感じたことはとても大きく、たぶんまだまだ話したいことがあったかと思います。興味があればお店に行ってコーヒーを傍らに直接聞いて見るのもいいかもしれません。小さなことの積み重ねが、何かを変えるきっかけになると僕らも信じています。

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ソトコトさん、2014年12月号が発酵の特集でした。BEEKの次号4号目も山梨の発酵の特集でなんだかご縁を感じてしまいました。しかも、友人の発酵デザイナーの小倉ヒラクくんと、甲府の五味醤油の6代目五味くんに誘われて千葉の神崎の酒蔵、寺田本家さんに行くことができて、そこでの五味くんたちのプロジェクト「こうじのうた」の録音風景がソトコトに掲載されました。流れで写真撮影は僕が担当することに! このあたりもヒラクくんや五味くんの巻き込み力を見せつけられた感じです。

麹室の中での録音、とてもいい雰囲気。見守って場を貸していただいた寺田さんにも感謝です。

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こんにちは、BEEK DESIGNの土屋です。山梨の人や暮らしを伝えるフリーマガジンBEEKを立ち上げて早1年とちょっと。今までは「チカメパンダン」という屋号で東京の頃からデザインワークをしていたのですが、この度BEEKと連動することで山梨に根付く地域デザイナーになろうと決意し、BEEK DESIGNを立ち上げました。

僕は山梨の石和町出身で、24歳くらいで雑誌が作りたいと思いたって東京に上京。10年間東京で雑誌製作やデザイン、編集をしてきました。
広告の分野で朝日広告賞という名誉ある賞もいただたのですが(たまたま山梨に帰るタイミングの時に受賞)、逆にそのことで僕は何も成してないと思いいたりました。朝日広告賞は公募の部で大賞をいただいたのですが、それはあくまで公募の賞。社会や地域に対しては、デザインでなんの還元もしていないのではないかと逆に悩んでしまいました。
ちょうど山梨に戻ってきて、じゃあどうしようというときに僕はデザインで地域に貢献しようと漠然と考えBEEKを始めました。たまたま、東京で雑誌を製作してきていたので、僕一人で作れるぞ、と。

それから1年半。3号までBEEKを製作していて思うことは、ローカルにこそデザインと編集の力でやれることがまだまだ多く残っているということ。
山梨はまだまだクリエイターも少ないですし、産業とデザインがセットになっている感じが薄いです。デザインや編集に対する価値観も浸透していません。僕らデザインや編集に関わる人がもっとわかりやすく、粘り強くそれを伝えていくしかないと思っています。

できることをひとつひとつ考えて、僕はやまなしのアートディレクターという肩書きで、山梨で、山梨と、山梨から、伝える仕事をしていこうと思っています。