BEEK DESIGN
BEEK DESIGN is Creative Desgin Group in Yamanashi, Japan.

BEEK Blog

今年も甲府の銀座通り商店街にて「こうふのまちの一箱古本市」を開催させていただきました。去年の30店主を上回る38店主のみなさまが出店してくれました。リピーターさんもかなり多くて嬉しいことです。

一箱古本市を始めた動機は、ずっと僕も出店してみたいイベントだったこと、そして自分が山梨で活動する中で大好きな「本」を通してなにかやりたかったこと。内沼晋太郎さんの「本の逆襲」という本を読んで、僕も本屋(店舗を持つ書店ではなく、本を通して本と人を繋げる人)になろうと思ったこと。

正直始めるまでは、山梨に本が好きでアクション起こしてくれる人がいるのかとても不安でした。一箱古本市自体ぜんぜん知られていないようだったし。
でも蓋を開けてみると、みなさん初めてでもとても楽しんでくれて、お店もとてもレイアウトも素敵な人が多くて僕のほうがびっくりしてしまいました。

2回目の今年は長野からの出店店主さんも多かったです。初めてあの商店街に来る人も多いと思うので、本と人と街を繋げていけるようになればよいなと思っています。
なにより一日だけ本屋さんになれるってとっても楽しいことなんです。
来年も開催できるように頑張ります。みなさんも、一日本屋さんになってみませんか?

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10月。

もう10月が終わってしまう。今月はイベントが多かった。こうふのまちの芸術祭、こうふのまちの一箱古本市、カンティフェア、Be-Pal出店、トークイベントなどなど。

ブログに書こうと思ったけど、もうなんか終わって消化できたからいいかなーなんて思ってたら月末に。筆不精がなおらない。
そして11月がやってくる。

先日は早朝から富士吉田、その後に西桂、最後に都留と取材でまわりました。朝早くて取材も矢継ぎ早に、そして夕方前に都留のカフェ ナチュラルリズムに辿り着く。お子さんが生まれたばかりで、そのお子さんに富士吉田でオーガニックコットンを取り扱う前田源商店さんのおくるみを着せて撮影という仕事。仕事という事も忘れて、3人の仲睦まじい感じをカメラにおさめていました。いつもこの場所にくるだけでとても癒されます。

それは桂川のせせらぎ、そして緑が生い茂る。
いつの間にか変わらないと思いこんでいたものも、変わっていくということに、ふと気づく…。

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北杜市のChemin du bonheur(シュマン・デュ・ボヌール)に富士吉田から上條先生がやってきてた。SARUYAの赤松君もこの日はやってきた。この画像↑なんかちょっと心霊写真みたいでこわいなぁ。

上條さんがほぼ毎日書いている、絵日記がとても好きだ。毎日なにかを書くという、その行為の先が気になってしまうけど、日常に馴染んでいって意味なんてなくなっていくのかもしれない。
https://www.facebook.com/enikki.kamijo

僕には沸き上がる創作意欲なんてものはない。ただただ、日常を楽しくいようとする無意識だけが存在しているような気がする。

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9月になりました。もう年の瀬まで猛スピードで過ぎて行きそうな気がします。

いろいろ作らなくてはならないものが多いけど、最近は信頼して任せてもらって作らせてもらっているものが多い。
ほんとうにありがたいことで、期待にこたえたいなと常々思っているけど、思っているだけで口にはださないのでここに書いておこうかと思いました。

雨の日が多いけど、晴れるとほんとうに気持ちがいい陽気。風を集めて、青空を駆けたいんです。

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家からわりとすぐそこな山、飯盛山に登ってきました。

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野に咲く花に興味を持つようになるなんて、なんか数年前では考えられないなぁ。住む環境を変えることが、人間の思考を変えることができる一番の近道じゃないかと最近思います。

子どもたちも頑張って登りました。僕が小さいころは登山なんて全くしたことなかったなぁ。

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花火

今年もなんだかんだであまり夏っぽいことできなかったんですが、毎年実家がある石和の花火大会だけはかかさず家族で行っています。
会場まで歩いて行って、人の少ないところでかき氷食べながらのんびり見ました。

毎年この花火大会が終わると夏が終わる気がしてた。若い頃、夏が終わる頃には少しは大人の階段登れているような気がしていて、だけどだいたいいつも勘違いで、そんな青春時代の残像がこの花火大会に来ると、自分の心によぎっている。それは暑さのせいさ〜、なんて歌いながら。

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詩って人間にとってなくても生きていけるけど、あると安心するもの、地震のために備えておく非常食や水、懐中電灯のようなものじゃないかって思うんです。なんでこんなことを書いているかというと、先日TVをつけたら情熱大陸に谷川俊太郎さんが出ていたから。
詩って言葉の羅列、言葉を編むこと。そしてその言葉の意味を考えたり自分なりに咀嚼したり、胸にしまって何かというときに引き出してきたり、詩に勇気ずけられたり。
僕にとっても大事な詩もあります。谷川さんの詩もその中にあるし、いろいろ読ませてもらって、やはりそのとっつきやすさが身近に置いておきやすい言葉だななんて思ったりしています。

言葉が溢れる現在。詩なんていちいち読まなくたって、テレビやインターネット、音楽や広告、スマホの中など、言葉の渦が氾濫している。
大切な言葉がどこにあるのか、詩の意味がどこにあるのか、もしかしたらわかりにくくなっているのかもしれない。
大の男は自分の哲学と詩を心にそっと置いておくものだと、昔の小説家が教えてくれました。単純な僕はその教えをただ守っているだけかもしれないんですけどね。
ランボーやゲーテの詩もいいんだけど、谷川さんのとても遠くに思えることもとても身近に感じられる詩がとても好きです。

「万有引力とはひき合う孤独の力である」出展:二十億光年の孤独

 

仕事上、アイデアが一番大事になってきます。

アイデアを出してそれを形作るのが仕事のため、アイデアの引き出しはあればあっただけいいんですよね。引き出しの中に何十年と入れる長期のものから、出し入れ出し入れを繰り返す短期のものまで。
頭で想像すると、写真のようなのが脳の中にあって、そこからおみくじだすが如く、引っ張り出すみたいなイメージ。

確実に言えることは、最近インプットがぜんぜん足りていない。引き出しがあっても、中に何も入っていないのではなんの意味もないや。東京に行くとデザインが溢れています。さりげなく設置されている駅貼りのポスターだって、かなりのクリエイティブなプロセスを持ってそこに行きついているはず。
ローカルにずっといると、逆にちゃんとデザインされたものに出会う機会が少なくなる。
もちろんデザインされたものもちゃんとあるのですが、トータルでアイデアにあふれるものというのはやはり少ないのが田舎、特に山梨です。デザインや編集でやっていくことが山積み。人も足りないや。

とりあえず9月はインプットできるようにちゃんとしたい。8月の最大のインプットは、お盆にひさしぶりに漫画と映画を見まくれたことかな。

東京

田舎者の誰しもが持つだろう東京への憧れを抱いていた20代そこそこの頃。東京と名のつく歌(くるりの東京やサニーデイサービスの「東京」というアルバムが主なところ)に感化され、東京で暮らすと何か田舎者の僕にもドラマが待っているのではないかと錯覚するような、そんなイメージを持っていた東京。

僕は阿佐ヶ谷に1年、国分寺に8年くらい住みました。中央線から離れられなかったのは、尊敬する大人(みうらじゅんやリリーさん、さらにはブームの「中央線」も影響大)たちが若い頃は皆そろって中央線に住んでいたという逸話によるもの。山梨には1本で帰れるという便利さもあるし。ライブに行ったり、クラブに行ったり、2丁目に行ったり、街を歩いたり、東京のディープな世界は、たぶん何年住んでもその楽しさはあると思っています。

今は山梨に帰ってきたけど、たまに刺激をもらいに行く東京。田舎でも都会の人が刺激を求めて遊びに来れるような、そんな関係性がいいね。
では聞いてください。銀杏BOYSで「東京」

清里のキープの森の中に、レノックス野外礼拝所というところがあります。十字架とベンチのみ。まわりはひっそりと木々に囲まれています。
森厳な場所で撮影のお仕事。写真は友人の写真家さんに撮ってもらっています。

森が身近だけに、手をいれていつまでもこの景色を守っていければいいのに。勝手ながらそう思ってしまう。

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8/1に都留の高尾神社で開催されたYamanashi Fringe MarketにBEEK LifeStyleとして仲間と一緒に出店してきました。今回はテーマを設けてみました。「パンと本とコーヒー」という、休日にこれさえあれば幸せな組み合わせです。パンは山角さん、本はミニ一箱古本市、コーヒーは甲府からAKITO COFFEEさんに来てもらうという、とっても贅沢な組み合わせ。BEEKでは出店してもご提供するものがないので、こういう時は出てもらうお店を編集して、山梨のライフスタイルをお届けできるようにしています。

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山角さんは、「森、道、市場」以来2度目の共演。今回は夏にあうバインミーというベトナム風サンドイッチとシナモンロールをご提供してくれました。コーヒーにもワインにもあう最高の美味しさ。夜にはバインミーもシナモンロールも売り切れてしまいました。

甲府の北口のコーヒースタンド、AKITO COFFEEのアキトくんはコーヒーや街に対する情熱がとてもあふれています。南口の寺崎コーヒーさんと共に、コーヒー文化から人やアートや暮らしも発信しています。

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BEEK04の発酵特集からは甲府の五味醤油さんが発酵ブースを。ゲリラ的にてまえみそのうたやこうじのうたのダンスを踊ってくれましたよ。2週連続で出店でご一緒しています。発酵醸造や食文化を伝えている発酵兄妹。メンバーのムードメーカーにもなってます。

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本は一箱古本市で毎回でてくれている方々にお声をかけて、8店主ほどで小さく開催しました。どうやらお子さん連れに絵本がかなり売れたもよう。僕らもBEEK BOOK STOREとして古本出させてもらいました。読んでいた本が、買っていただいた人にまた読んでもらえると思うだけで嬉しくなります。

他にもフリンジマーケットで出店者は80を越え、それはもう多種多様なお店がいっぱいありました。お店を出していたのであまり多く会場を回れませんでしたが、来場者も浴衣の方もいたりととてもよい雰囲気のマーッケトでした。僕も第一回目で遊びに来ていたのですが、まさか自分が出店者になろうとは思いもよりませんでした。他の出店者の方々も口々に言っていたのですが、ナチュラルリズムのヒーコさんに声をかけられたから毎年出ていたり、今回はじめて出店したり、そんな声を聞きました。そして、僕もその一人です。ヒーコさんや実行委員会のみなさんが自分の街のことを伝えるために、毎年開いているこのお祭り。準備等大変なことが多いと思いますが、実行委員のみなさんの想いがあの場所を作っているのだと思います。

出店メンバーと共に、とてもよい夏の思い出ができました。そして、まだ夏は続きます。
あ、BEEK オリジナルTシャツ作りましたよ。絶賛販売中〜。

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KIZAN

塩山にあるワイナリー、機山洋酒工業さんに仕事の取材で伺った。山梨に帰ってきて友人にすすめてもらって飲んでから、好きになって飲めない僕が一番良く飲むワイン。
KIZAN WAINEを醸造する僕と同じ名字の土屋さんには、以前お食事の場でお会いしたことがあったけど、あまりちゃんとお話を聞けなかったので、甲州市のお仕事があったのでぜひ話を聞いてみたいと提案したら、見事に通った。ほんと、編集の仕事している役得だなぁとこういうときはいつも思う。

家業でワインを造るということは、日常が全てそこに集約される。掃除して、ブドウを育てて、醸造して、できたワインを自分たちのワイナリーでも売る。
家業という形態であることが、とても大きなことなんだろうなと思った。デザインの仕事は家業になるのだろうか? そんなことが頭によぎった。

土屋さんはとても心優しい人だと思う。その分、あらゆることに対して厳しい目も持っているのだと思う。
この日のはなしは秋くらいに出る「甲州らいふ」というフリーマガジンで読むことができます。学生たちが取材してくれました。
学生たちにとっても、あらゆる大人の話がこれからの日々のちょっとしたきっかけになるといいな。

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FIVE

長男が7月で5歳になった。まだ5年。もう5年。
5年だけしか生きていない彼の世界はどういう見え方をしているのか、いつも気になってしまう。 親になってはじめてわかることが多かった。
そして、こどもの成長は些細な変化は見逃してしまうほどに早い。彼から影響を受けることも多々あるという発見。
誕生日おめでとう。いつもユニークに場の空気を読んで和ませてくれるところ、すごいなって思ってます。


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富士吉田市にSARUYAがオープンしました。宿主の赤松君曰く、「街に新陳代謝を促す場所」にしていきたいとのこと。
八木さんや野口さんと3人で、新しい富士吉田の拠点になることは間違いないと思います。
オープンの時のことはSARUYA×BEEKブログに綴りました。
http://ghas-saruya.jugem.jp/?eid=21

来月は甲府でゲストハウスBaccasuがオープンする模様。新しい流れを作る人達が山梨にも多く現れています。

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ポートランド発のライフスタイル誌『KINFOLK』の日本のギャザリング(小さな集まり)「IN PRAISE OF SLOWNESS」が2015.6/20 北杜市のDILL eat,life.を拠点に開かれました。BEEKではスタッフとしてアテンドやグラフィックデザインをお手伝いさせてもらいました。

KINFOLKのギャザリングを僕らが手伝うことになったきっかけは、今年2月にKINFOLKのギャザリングのディレクターを務めるティナとの出会いがあったから。その時のことは当時のブログにも綴っています。(http://www.beekdesign.com/beek-travel.html
山梨を案内して、そこで出会った人や場所をとても大切に想ってくれました。DILLの山戸さんとはもともとの知り合いだったそう。あの場所にDILLがあったからこそ今回のイベントもできたのだと思います。

ギャザリングという言葉も初めて知って、その言葉の持つ本質的な大事さを今回のイベントで実感しました。来ていただいたゲストや東京や各地から来たスタッフ、現地の山梨スタッフ、それぞれの日常では出会うきっかけがなかった人達との関係性を繋いで、それを継続させていこうという静かな意志がありました。そして、テーマとして掲げられた「IN PRAISE OF SLOWNESS」。スローを取り入れた生活、食や暮らし方、人との関係性を考えさせてくれる内容として、DILLの山戸さんご夫婦が東京から今の場所に移り住んで変わった生活の話や、長坂のパーマカルチャーデザイナー四井さんの循環する暮らしの話を聞きました。

何かすぐできることではないのかもしれませんが、自分の日常の中に取り入れたら生活が豊かになるかもしれない、そしてそもそも豊かさってなんだろう?  そんな気づきやきっかけが生まれるようなとても内容の濃い話でした。僕もよくDILLのご飯を食べにいったり、四井さんの家にもお招きいただきますが、僕自身も暮らしを考えるきっかけをもらった人たちです。山梨にはその“きっかけ”を与えてくれる人が多いと思います。BEEKでいろいろな方に話を聞いてそう思います。

スタッフとして、アテンドやデザインに関わらせていただいたことはとても嬉しかったです。なんと言っても、創刊されたころによく読んでいた遠い国の憧れの雑誌だったKINFOLKのイベントに関われたのですから。
山梨という土地にあるものや人を、これからもありのまま伝えていくことが僕のやるべきことだと再確認できました。

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6月の泡

あっという間に1年の真ん中に突入。今年の抱負をまだ書いていない。ここ最近は毎年書いた抱負を上回る出来事が起こる。
先日大学の講義に出させていただく機会があり、学生を前に僕は「2週間先のこともわからない」と普通に本音をつぶやいた。先のことは日々の延長だし、今日があれば2週間後もあるはず。だから今日を生きよう、そんな偉そうな意味もこめて。就職のことを気にしている学生さんたちが多かった。でもほんと、10年後何の職についているか命中できる人はたぶん少ないと思う。
今年も6月がやってきた。まず抱負を書くことからはじめる。
(アイキャッチ画像はなんの関係性もありません。)

あじさい

あじさいが咲いているわけではないのですが、もう5月も終わりだなぁとふと思ったらこの単語がでてきました。
6月で連想するワードは、雨、梅雨、紫陽花。漢字にするとなお花のおもむきが増すあじさい。
季節を、四季を感じることが山梨に帰ってきてとても嬉しいことのひとつ。庭の表情が変わるし、過ごし方が変わる。四季の催しやしつらいを楽しむことが、楽しみの一つになったかもしれません。

そんなあじさいを歌で聞くのも好きなんです。それでは聞いてください。サニーデイ・サービスで「あじさい」

 

大工の友人の声かけで、パン屋の山角さん、五味醤油さん、僕のBEEKで山梨の食を届けようと、名古屋の蒲郡に行ってきました。
いやはや、買い物も売りにしているだけあって、ショップの数もなんと200以上。。とても気になる店が全国各地から集まっていました。僕らほとんど出店経験ないまま、規模もおおよそでしかわかってないなかの出店。。
僕らは山梨のワイン(機山洋酒さん、マルサン葡萄酒さんありがとうございました)と朝ご飯(いろいろなおかずと武川48米、五味醤油のみそで作ったみそ汁)を提供させてもらいました。
出店場所は会場の最果てでしたが、とても見晴らしのよいところでした。海風が想像以上にすさまじかったですが。。

「BEEK LifeStyle」というものを今後始めたいと思っています。詳しいコンセプトやカタチ作りは今から細かく詰めて行こうと思っているのですが、今回「森、道、市場」に出れたことはいろいろよい経験になりました。
どこかでまたお知らせさせてもらうと思います。
最近よく考えることは、ライフスタイルや住まい方。

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